哀悼の言葉

 2023年10月5日、船坂新聞創設者のお一人で初代編集長の池田壹和様がご逝去されまし た。
 居住者の減少と高齢化、小学校廃校等による船坂存続の危機を、船坂各種団体への外部支援で乗り越えようと考えられたのが池田さんでした。行動派の池田さんが、船坂新聞を立ち上げて100号までの約10年間、編集長として獅子奮迅の活躍をされてきたことは船坂の皆さんがご存知の通りです。
 ここに謹んで池田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(船坂新聞一同)

 池田さんとの出会い、それは2009年初めでした。
 船坂小の閉校に向けた動きや、美しい里山風景に、「ここにアートがあれば…」「船坂をアートで盛り上げたい」と、「船坂新聞」にメールを送ったのです。編集長の池田さんからすぐにお返事をいただき、予想外のスピードで同年秋「西宮船坂ビエンナーレ」プレ展へと進むことになりました。そして2016年まで、事務局長として船坂の地域のみなさま、国内外のアーティスト、大学生を含む地域内外のボランティア、行政や諸機関など、あらゆる人や事をつなぐ重責を担われました。ビエンナーレに関わるみんなの「お父さん」として愛されたあのクシャっとした笑顔は、今も脳裏に焼き付いています。もっとじっくりとお話したかった…しかしお父さんがみんなと一緒に蒔いた種はいま、確かに芽生え始めています。それがいつか船坂の日常を彩ることでしょう。
 池田さんのご功績に深く敬意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

( 西宮船坂ビエンナーレ2009~2014     
総合ディレクター・武庫川女子大学教授 藤井達矢 )

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