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船坂山王神社

sannnou

由緒(山口村誌より)

天正始め(1578~9 年)の頃、織田信長が羽柴秀吉に命じて播州三木城を攻略させた時、赤松氏の家臣小野三郎は西尾の砦(城山)を守っていたが、一村ことごとく兵馬に蹂躙され当社も又兵火の難に遭った。これは別所長治の祈願所であったから当然のことである。その際、古文書、旧記、宝物ことごとく焼失したので、今は創建以来の事歴は詳かではない。

年中行事の秋祭りには、馬場先において盛大な馬遊びの行事があった。古雅にして勇壮をきわめ、遠近よりの観客でにぎやかであったが、現在は中絶している。この神社の氏子は、古来薬を打つのに槌(つち)を使わず、必ず他器(杵(きね))を使用したことである。これはここ氏子が大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命=大黒さま)の神威を恐れてのことであると言い伝えられている。

歴代社掌については記録がないのでわからない。ただ、明治末年、児玉繁造(有馬町温泉神社社司)が兼務し、以降も続いている。

船坂村地誌(明治17年4月)より
承応2年(1653年)村中ノ人民之ヲ創建ス。一村ノ鎮護タリ。
慶応2年(1865年)村中ノ人民境内末社大神宮ヲ創建ス。


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