船坂住民数珠つなぎ 椴木良明さん

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今回は、最近定年退職されてご本人曰く”スローライフを満喫中”、5班の椴木良明さんのご登場です。

―船坂生まれ・船坂育ちの椴木さんですが、お仕事は何をされてたんですか?

椴)西宮市消防局に勤めてました。高校卒業して1年間は民間会社に勤めてたんですけど、親からの勧めもあって、消防士の試験を受けて合格したので、消防士になりました。 ―体力的にかなりキツい仕事じゃないですか? 椴)消防学校に入った当初はやっぱりしんどかったですよ。卒業してすぐ現場で働き始めました。24時間勤務して24時間休みのペースなんですが、普通の人の休日よりは時間が長いので、田んぼや畑にかりだされて親の手伝いをさせられてたんです。親が消防士を勧めたんは実はこれが理由やったんですよ(苦笑)。

―ご両親の策にはまってしもたんですね(笑)。あと、阪神大震災の時なんて、本当に大変だったと思うんですけど…。

椴)自宅も大きな被害にあったんですけど仕事に行かなければならなかったので、家のことも心配でしたが家族や親戚にまかせて勤務地に向かいました。その向かう途中で被害の大きさに驚かされたんですよ。 勤務地に着いて各担当場所に2.3人で消防自動車で 向かったんですが、瓦礫の下からは助けを求める人の声が聞こえるんですよ。街の人からも”こっちに来てくれ””手伝ってくれ”と何回も呼び止めらるんです。被害が大きすぎてすぐに行けなかったです。あの時は本当につらかったですね。

―本当に大変な状況だったんですね。

椴)西宮商店街に住むご夫婦でしたけど、倒壊家屋救助の時、旦那さんが奥さんをかばって亡くなってはったんです。その奥さんからお礼の手紙をいただいた時は嬉しかったけど、これもやっぱりつらかったですねぇ…。

―その消防士も退職されて、今はどんな生活をお過ごしですか?

椴)働いてた時は仲の良い友人と2人でよく旅行に行ってたんです。だから、退職してから感謝の意味も兼ねて、お互いの奥さんを連れて4人でラスベガスに行きました。喜んでくれてよかったです。それと、若い時は農作業が面倒だったくせに、現金なもので歳とったらすごく面白くなりました(笑)。まわりの人にいろいろ教えてもらいながら1日の半分は畑、半分はほかの事をして過ごしてます。自分の子らはあまり畑仕事をしませんが、昔の自分もそうだったんで、歳をとったらたぶんこの面白さが判ってくると思います(笑)。

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