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船坂と行者道

表六甲の行者道は良く知られている。各地に行者堂がある。
蓬莱峡(当時は剣山と呼ばれていた)の山の中腹に「役の行者」の3尊石像がある(写真①)。また、下の広場では修験者の「火渡り」の行事が行われており、その目撃者も現存する。

写真①

大多田橋を過ぎてまもなく左に川があり、赤子谷(赤子川)と呼ばれている。生瀬の住民が赤子が亡くなると埋葬していた場所といわれ、供養塔と祠がある(写真②)。向かいの琴鳴山には、赤子川にちなむ哀しい伝承がある(船坂新聞第49号掲載)。赤子川の上流は行者谷と呼ばれ、滝があり、滝修業が行われていたと伝える。

写真②

船坂川の上流にも川上の滝がある(写真③)。滝には不動明王が祀られ滝修業が行われていたとの話もあるが定かではない。途中には、自然信仰の大岩があり、石の宝殿に繋がるので、或いは事実かもしれない。
裏六甲の行者道と考えたい。

写真③

(投稿 与志朗)


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