7月16日(日)10時から船坂公会堂で船坂自治会主催による「救急救命講習」が開催されました。山口分署から1名の救急救命士の方を講師に招き、心肺蘇生、AEDの使用方法、簡易担架の作り方を教えていただきました。
西宮市北部の人口は4万8千人です。みなさんは西宮市北部に救急車は何台あるかご存知ですか? 答えは2台だそうです。その2台は山口町と名塩で、もし2台共出動していたら、南部の北夙川からの出動になり、救急車を呼んでから到着までに約20分掛かることになります。もし目の前に倒れている人を見つけて、その間何もしなかったら・・・救急救命士の方はこう話されていました。「勇気を持って一歩踏み出し、みんなの力で助けて救急隊の方へ、救急隊は病院のお医者さんへ、そうして命のリレーが出来たらと思います。」と・・・。
当日の参加者は18名程で、全員心肺蘇生とAEDを実際に使ってみました。
1.周囲の安全確認
2.意識の有無の確認(呼び掛ける)
3.119番通報(周囲の人に助けを求める)
4.AEDの依頼(周囲の人に頼む)
5.呼吸の確認(胸の上下を10秒間確認)
6.心臓マッサージ(胸骨圧迫)
意識がなく、呼吸もしていない場合は胸の中央を真上から真っすぐしっかり強く押します。(両手を重ね指の間に指を入れて手の根元で押す)
7.AEDが届いたら電源を入れ、中のパッドを心臓を挟むように右肩と左胸の下に貼り、音声ガイドに従う
8.心臓マッサージ(胸骨圧迫)を再開。救急車到着まで続けること。
コロナ禍で人工呼吸はしなくなったようで、「人口呼吸しなかったら空気は行き来してる?」「子供の場合はどうしたらいいの?」「AEDは里山学校以外にも必要なのでは?」「おぼれた時はどうしたらいいの?」など、みなさん熱心に質問され、講習は予定されていた時間より15分程延長し、終わった後でも熱心に救急救命士の方に質問されている人もいました。
家に帰ってお昼ご飯を食べていると救急車の音が聞こえてきました。命のリレーが無事に成功していますように・・・と願う一日となりました。
(編集委員 中尾 尚美)