今回は、１５年前から畑を借りて船坂へ通い続ける山田さんにインタビューしました。

―こんにちは。１５年前から船坂で畑をしに通っておられるそうですが、お住まいはどちらですか？

山）私は西宮市一里山町から来ています。車で宝塚廻りで３０分なので、船坂はすごく近いです。

―どういうきっかけで船坂へ来られるようになったのですか。

山）友人の紹介で桂山荘の下の畑を借りたのがきっかけです。１５年前は船坂の畑を借りているのは、友人と私の２人くらいでした。それからだんだん借りる人が増えてきて、今は３０人くらいおられるんとちがいますか。船坂の農家の人たちより多いかもしれませんよ。

―山田さんは何を作っておられるんですか。

山）桂山荘の下の畑では、芋、きゅうり、トマト、トウモロコシなどの野菜を作りながら柿や栗の木の世話をしています。「ふる里の家」の近くの温室ではセッコク（野生ラン）を育てています。野菜や果物は、猪やアライグマによく食べられます。でも、船坂に来るとホッとするんです。家でも忙しくて疲れた心が、ここでは癒されるんです。

―都会地で市民農園などを借りられないんですか。

山）船坂へ来る前に借りていました。でも、でも、小さな面積の農園に何十倍という申込みがあり、しかも抽選です。なかなか当たりませんでした。

―１５年間で船坂は変わりましたか。

山）小学校の裏山が紅葉しなくなりましたね。１５年前は、その紅葉に感激したものです。温暖化の影響でしょうか。それと船坂の農家の人たちの姿がめっきり減ってしまいましたね。

―今、畑を借りている人たちはどんな作業をしておられるんですか。

山）畑を借りている人たちは、みんな忙しい人が多いです。会社勤めの人が多いのでしょうか、ほとんどの人は土日に作業しに来られています。朝３時過ぎから畑をしている人もいます。ものすごい凝り性の人もいます。山野草に凝っている人、陸カメを飼っている人、ミニ耕運機を使う人など。

―船坂で作った野菜は美味しいですか。

山）そりゃあ新鮮で美味しいですよ。甘みが違いますね。市民農園の野菜とは一味違います。

―船坂新聞、読んでいただいていますか。

山）配っていただけないので読む機会がありません。読んで船坂のことをもっと知りたいので、ぜひ読みたいと思います。私の畑にポストを作りますので、そこに１５部ほど入れてもらえませんか。畑をしに来る人たちにも読んでもらいたいと思います。

―ありがとうございます。ポストができれば入れさせていただきます。新聞を通じて秋のふれあい広場に野菜を出していただけるなど、地元の人たちとの交流が深まることを期待しております。