船坂一番の長寿でお元気な尾崎春治さんに、健康の秘訣などについてお聞きしました。

―お幾つですか。

明治４５年６月１０日生まれの９６歳。明治生まれはワシだけになってもうた。船坂には３つ下の女性がおるか、男はずっと下しかおらへん。

―おひとりで住んでおられるそうですね。

５年前に家内が死んだ。ひとりもオモロイで。メシも自分で作るし楽しいで。よう失敗するけど、酒と味醂を使って美味い味をだすんや。晩酌は毎晩１合ちょっと。米は１日に１．５合。腹八分目がいいんや。掃除も洗濯も毎日や。

―畑にも行かれるそうですね。

毎日行っとる。イチゴ、サツマイモ、ホウレン草、菊菜、大根とか作っとる。余ったら近所に持って行くんや。

―新車を買われたそうですね。

１年前、乗っとったサニーに部品がのうなってしもうたんで買い替えたんや。西山ストアへ買い物に行ったり、名来の医者へ行ったりせんといかんのでな。ちゃんと車の流れに乗って走っとるで。運転に歳は関係ない。腕前や。

―若い人への注文は。

思いやり、気遣い、犠牲心がない。昔は、自分のことは放っといても他人のためにしたもんや。今のもんは、自分中心に考えすぎや。漢字の「人」という字は、お互いに支えあうという意味なんや・

―軍隊の経験は。

結婚してすぐに軍隊に入れられた。３年ほど中国、ベトナムへ行かされたが、あれはいい修行やった。戦争はいかんが、若いもんはああいう修行をしたらいいと思う。

―最後に元気で長生きの秘訣は。

早よ寝て早よ起きる。大事なんは心が健康でないといかん。いろいろ気にしたらいかん。何でも面白うに笑って生活したらええんや。早起き上手は長生き上手、笑い上手は健康上手や！