今も船坂で美容室をされている、7班の牧野いつ子さんに今回はお話をお聞きしました。
-出身はどちらですか。
牧)園田・大庄と、尼崎の市内で生まれ育ちました。主人も尼崎育ちで中学校の同級生だったんです。大人になって付合って結婚。神戸市に6ヶ月住み、西宮の里中町で子ども3人は生まれていましたね。
-船坂のことはどこで知ったんですか?
大)昭和54年頃に船坂に引っ越してきました。当初は鳴尾で家を買う予定だったんですが、子どもたちが気管が弱くて病院から「止めたほうがいい」と言われ、空気のいいところを探していたときに知ったのが船坂でした。物件を見にきたときに主人が特に気に入って、その日のうちに手付金を払ってしまいそうな勢いでした(笑)。
-実際にお住まいになってどうでしたか?
牧)当時私は免許を持ってなくて、1番上の子でもまだ4歳だから子ども3人の通院は本当に大変でした。バスに乗り遅れるとかなり待たないといけないし。道行く人も車に乗せてもらったりして大変でした。それでも船坂に住んだおかげで半年ほどで完治したので、ここに引っ越して来て本当に良かったと思いました。
-文芸サークルでは写真を展示されてますよね。
牧)数年前に山口町の文化祭の写真の展示を見た時に素敵な写真がいっぱいあって、〝私もこんな写真撮ってみたいなぁ〟と思ったのがきっかけです。全くの未経験でしたが勇気をだして山口町の「フォト・01」という写真サークルに参加しました。美容室をしながら今も楽しんでます。
※牧野いつ子さんの写真が西宮市の第4回山口フォトコンテストで「阪急バス賞」に選ばれました。幾度かチャレンジされましたが、今回初めて入賞されたとのこと。おめでとうございます~。
(*^^)/。・:*:・゚’★,。・:*:・゚’☆ Congratulations!!
-船坂で美容室をすることに不安はありませんでしたか。
牧)船坂の人たちがお客さんになってくれましたけど、やはり一人もお客さんが来ない日がたくさんありました。主人も働いていたので、生活は出来たんですが、それでも街の美容室にいた時には想像も出来なかったことなので、〝どうして誰も来てくれないんだろう〟と悩む日が続き、体調を崩した時期もありました。でも、〝誰も来てくれない〟って、人のせいにしてるんですよね。そうじゃなくて、毎日じゃなくてもお客さんが来てくれる時がある。そのお客さんは〝私を頼って来てくれているんだ〟ってことに気づいたんですよ。それが判ってからは悩みがなくなってスッキリしました。身体が続く限りは美容院を続けるつもりです。お客さんの中には、「店を閉めても私は来るよ」と言ってくれる人もいるんですよ(笑)。本当にありがたいことです。