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山王神社について

 山王神社は船坂の真ん中にあり、その存在をご存じない方はないでしょうが、行事、お祀りについては案外ご存じない方があるかも知れません。それで山王神社の行事について少しばかりご紹介したいと思います。
 山王神社は船坂の鎮守です。村の鎮守ですが組織的には独立神社ではなく、神社本庁を宗祖とする宗教法人の末社です。ですから祭神は天照皇大神様(アマテラス スメラギノ オオミカミ)です。また山王神社は船坂の氏神様であり、氏神祭(秋祭り)は10月の第4日曜日に開催され、神輿巡行や模擬店が出て賑わいます。残念ながら今年は新型コロナウィルス流行の影響で神輿巡行は実施できませんでしたが、来年には賑々しく開催したいものです。
 このほか、春(3月20日)には農会長を祭主とした五穀豊穣祈年祭を奉ります。祈年祭では種もみをお供えし、農作物の豊穣を祈請します。そして収穫の秋も終わりを告げますと、12月6日に稲穂をお供えし五穀豊穣感謝祭を奉り、五穀豊穣に感謝し翌年に備えます。この外、神社行事として正月の歳旦祭、夏祭り(7月20日)、2か月ごとの大祓い式などがあります。夏祭りはかつては出店もあり賑わったものですが、昨今は船坂の人口も減り特に子供が少なくなり、関係者だけの形ばかりのお祭りになり淋しい限りです。当日は神社境内に幟を揚げていますのでご参詣いただければ嬉しいです。
 神社の鳥居にはしめ縄が掛かっていますが、このしめ縄は年末の日曜日に自治会役員が神社に集まって編んでいます。しめ縄は鳥居のほか、本殿、神殿、末社(小宮)、手洗い所にもあります。結構大変な作業ですが自分たちで作っていると言う意識づけのために大事な作業です。今年は12月27日の日曜日に行います。
 神社の運営費は、神社は宗教法人ですから憲法の規定により公費の補助はありません。従って氏子各位のご芳志、賽銭、山口町徳風会助成金及び玉串料などで賄っています。また氏神祭の神輿巡行などに掛かる経費は巡行時に氏子のみなさまから戴くご祝儀だけで賄っており、なかなか厳しいものがあります。氏子各位のご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

(山王神社責任役員 酒井博司)


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