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Vol.3 寒天の原料

3.寒天の原料    (文:宮本 守)

天草の産地は、北海道、千葉、静岡、和歌山、三重、長崎、四国などです。

天草の搬入は、寒天づくりの全盛期の大正から昭和の初期には、大阪の問屋より国鉄福知山線で三田駅まで運ばれ、三田駅より各工場まで、「馬力」と呼ばれる四輪車で運ばれていました。

大正4年には、国鉄有馬線が開通したので、有馬口駅(下山口)を利用して、大量の天草が容易に運べるようになりました。戦後は、国鉄有馬線も廃線になり、またトラックで天草を運ぶようになりました。

天草は産地によりいろいろと種類が異なりますが、これら天草の混ぜ方次第で、寒天の品質が変わり独自性が発揮されます。


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