今回は10隣保近くにお住いの前田聖子さんのご登場。「私なんかでいいんでしょうか…?」と恐縮至極の前田さんでしたが、新聞としてはどれだけ感謝しても足りないぐらい、ご登場は本当にありがたいのでどうか恐縮しないでくださいませ(;^_^。
―ご自宅でパンを焼く仕事をされているとお聞きしましたが?
前)家でパン・焼き菓子を作っていますが店頭販売はしていないんです。「ふきのとう」という名前で出張販売やインスタグラムを使っての通信販売等で活動しています。高校卒業後に製菓の専門学校に通い、関東方面の菓子・パン屋等で経験をつんで今に至る…といった感じです。
―お生まれはどちらですか?
前)群馬県南部の甘楽町という町の出身です。4人姉弟の3番目で20歳まで実家で過ごしました。甘楽町はけっこう田舎なので、小さいころは山菜採ったりカニを捕まえたりと、自然の中でよく遊んでいましたね。専門学校卒業後、神奈川県逗子市にある個人経営のフランス菓子のお店に就職しました。
―逗子でフランス菓子というと何だかオシャレなイメージですね。
前)逗子は素敵なところでしたが、仕事は過酷で毎日6時30分から22時まで働いていました(苦笑)。おかげで技術は身についたんですけど、初めての一人暮らしという環境も重なって精神的・肉体的にはこれまで生きてきた中で一番キツい時代でした(笑)。
―今でいう「ブラック企業」だったんですね(笑)。パン作りもそこで教わったんですか?
前)いえ、その店はお菓子だけでした。フランス菓子ってすごくキラキラしているんですけど、だんだんそれが自分の作りたいものじゃないと思い始めてきたんです。その頃、パンの美味しさに目覚めたこともあって4年後に店をやめ、東京にある天然酵母パンのお店に移り、パン作りはそこで教わりました。
―ご結婚はいつ頃ですか?
前)30歳の時です。主人は関西で西宮住まい、私は関東住まいでしたが、たまたま2人が旅行していた熊本のペンションで会ったのが最初です。ペンションのオーナーの勧めでメルアド交換をすることになり、お互いが何かしらの用事で関東・関西を行き来することもあり、つかず離れずの遠距離交際がはじまって…。今では7歳と3歳の男の子をかかえる家族になりました(笑)。
―船坂暮らしで不安に思うことはありますか?
前)4年前にはじめて物件を見に船坂に来たときは夏で、涼しくて気持ちよかったし、木も多くて何だか「瑞々しい」という印象でした。通学や病気の時は不便な時もありますが、自然豊かな環境で子育てが出来る事は子ども達にとっても、親である私達にとっても、とても有意義な事であると感じています。
(インタビュアー:中西 学)