今年に入り、1月から2月の間にかやぶき古民家カフェつむつむこと西口邸の茅葺き屋根が葺き替えられました。そこで、つむつむのオーナーである西口昌利さんと礼子さんにお話を伺いました。

今回この葺き替えのタイミングになったのは、以前、隣棟の撤去をした際に離した部分から雨漏りがあったことと、茅葺職人さんからの助言によるようです。また、大棟も傾いていたため、葺き替えに踏み切られたとのことです。
この葺き替え工事は実は2ヵ年計画で、昨年も一部葺き替えをされており、今回の工事で完成とのことですが、また20〜30年後には葺き替えとなります。
今回の工事では茅を700束持ってこられたようで、数だけ聞くと本当に大工事！　工事の実働日数は19日間に及んだそうです。今年は大寒波の影響で、途中雪にも見舞われて、近所の私も大丈夫かなーと心配していましたが、職人さんも大変そうだったようです(><)

ちなみに、西口邸は西宮市の「都市景観形成建築物」に指定されています。調べたところ、市のホームページ上では全部で14指定のようですので、本当に貴重なんですね！

工事の間、お店はお休みされていましたが、工事の様子はInstagramで発信もされていたのはとても興味深かったです！

これからの展望を伺うと、お店としては、開始された時にとりあえず10年頑張ろう、と考えられていたようで、あと6年は好きな方向で伸ばしていって楽しんでいきたい！と意気込まれていました。そして茅葺き屋根を維持していくことができればなあと願われていました(^^)
また、船坂の活性化についても想いが強く、阪神間でここしかない3軒隣接する茅葺古民家の景観をより良くし、その景観に興味を持った人が来てくれたら・子どもたちにも古民家を知ってもらえたらいいな、とおっしゃられていました。
船坂の景観や自然を残して、色んなことをみんなと共有して活性化していきたい、というお言葉を聞いて、すごくパワフルだなーと感じました！

(編集委員　西口 かおり)