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[ネット版記事]まさかあんな光景を目にしようとは…。ふなさか里山ハイキング

 令和元年6月2日午前。薄曇りの中、令和年度初の里山学校イベント「ふなさか里山ハイキング」が行われました。 このハイキングは里山学校としても初の試みとなるイベント。果たして上手く実施できたのでしょうか、日頃全く運動しないジジイがゼイゼイハアハア言いながらレポートしてみます(;^_^。

 当日は朝9時30分に里山学校に集合・受付。スタッフを除く参加者はおよそ20名前後。ただ、参加者全員が地元民か地元関係者で、船坂の魅力を知ってもらう・楽しんでもらう意味も有するイベントとしてはちょっと残念に感じました。
 都市部から1時間もかからない近い場所にも関わらず、自然にたっぷり触れることができる手頃でいい企画だと思いますし、実際、運動不足の身にはしんどかったけれどとても気持ちよく、驚きの景色も目にすることが出来たので、都市部住民への周知を検討いただきつつ、ぜひ次回も開催いただきたいなぁと願っています<(_ _)>
 閑話休題。10時になり、主催者挨拶や道中の注意の後は軽い準備体操。この段階で既に息が上がり気味の私って いったい……(-_-;ウーン。

 予定では船坂川沿いを登って「大石(老ケ石)」「川上の滝」まで向かうとのこと。20年ほど前に一度だけ大石まで行った記憶があります。どうやら六甲山まで行くことのできる名の知れた登山道のようですが、無知な私には何が何やらさっぱりです(;^_^
 完遂できるかどうか不安を覚えつつもいよいよ出発。まずは学校内を通る旧有馬街道に 進みました。有馬街道の様子はこんな感じ。まだ学校内なのに既に緑にくるまれております(^_^)

 街道下で行われていた擁壁工事完了後はこんな感じになっていました。竹藪だったところに造られた無機質なコンクリ擁壁が表出していますが防災上これは必要なモノ。その代わり竹藪で遮られていた平木方面の見晴らしが生まれ、”まぁ、何ということでしょう”(🄫大改造!!劇的ビフォーアフター)、かなり気持ちのいい眺望空間ができておりました。

 善照寺・船坂保育園・善照学園の前を通り、秋祭りのみこし道中時に「みこし担いでるのにこんな狭い道通れるの!?」と初見時に驚いた細道(;^_^に入り、船坂で起きた昔の大火を機に建立された秋葉神社の前を過ぎて、山王神を横目に
県道に入りました。
 そこで得た情報。船坂保育園前に開発事業計画の看板が立てられていました。その看板を見る限り、どうやら船坂保育園が建替(増築? 新築?)されるようです。私はな~んにも知らなかったのでちょっとビックリオオーw(゚o゚*)w。

 県道沿いの畑で、夏開催予定の里山学校イベントで使われる野菜がすくすく育っている様子を見ながら、船坂の生活上・防犯上の灯(ともしび)であるセブンイレブン前を通過。擁壁上の草花や地元住民による野菜・卵等の自販機を目にしつつ船坂川に到着。この周辺には飲食店もあって、休みの日はかなり忙しくされているようです。

 ここからは船坂川沿いに「船坂谷道」を歩きます。なだらかながら狭い登り路。船坂川の清流と大雨時に流れ着いて放置されている流木等を横目に、川沿いの右手に連なる料亭の建物(川沿い部分は今は閉鎖)や森内にあるレストランを通過すると少し開けた場所にでて、そこからは道もコンクリ道から土道へと変化。そろそろハイキングらしくなってきました(^_^)。

 そのまま道沿いに進むと地元では「堰堤」と呼ばれる開けた場所にでるのですが、水が流れる場所を横切らないといけないため、ここは「堰堤」までにある別ルートを進むことに。
 周囲はかなりうっそうとしており、写真では道が確保できてるようにみえますが、写真にない道中はまさしく「獣道」としか言えないところもあって、「ふえぇ~」と嘆きつつとにかく前進。こんなところでも途中に廃屋があったり捨てられた車が放置されていたりしていて、「ちゃんと後始末せえよ」とぶつぶつほざいておりました(  ̄っ ̄)ブーブー
 獣道をしばらくいくと、また広い場所にでてきました。景色が何だか見覚えがあるようなないような…。数年前の 大雨による土石流や倒木でどうやら地形の有り様が変わっているようです。コンクリ橋も崩れて普通には渡れなくなっておりま した。
 ここでいったん休憩。地形の変わり様を眺めた後、船坂川を飛び石で渡って進みました。お互い助け合って川を越しまし たが約1名が足を川に埋没。ご愁傷さまでございました(;^_^

 そこからは見覚えのある景色になってひたすら歩いていたのですが、しばらくすると何と! 全く想像していない景色が目に飛び込んできました!! 数年前の大雨で船坂川上流がひどいことになり、防災対策工事が行われていたとは聞いていたのですが、何と船坂川にダムのような巨大な擁壁整備がなされていたのです。
 擁壁の脇には緑化された法面と歩行者のための階段がきれいに設置されていました。擁壁の間にある格子状の巨大な鉄管は、土石流が発生した時に岩や木等は鉄管でくい止め、水はそのまま流れるようにするためのもののようです。
 いやもう、最初にこの姿を目にしたときは本当に信じられず、思わず「何じゃこれは~!!!!」と叫んでしまいました(;^_^
 ひとしきり皆で大騒ぎ。「これだけの工事やと一体なんぼの金がかかったんやろう?」と下世話なことを喋っていたのは私で す。スイマセン<(_ _)>
 現地にあった看板等によると「名称:船坂第十堰堤。高さ:14m。幅:76.5m。完成:平成30年3月」とのこと。
 いやぁ、ちぃ~~っとも知りませんでした。最近、川上の滝や大石のあたりまで行っていない船坂住民なら、きっと驚くこと必至の「一見の価値あり」の光景だと思います。

 ここで時間を確認すると、かなり時間オーバーしてることが判明。そこで
   1)ルートを「川上の滝」までは行かず「大石(老ケ石)」までに変更
  2)「大石(老ケ石)」まで行かないものはここで休憩・待機
となりました。私はもちろん「休憩っ!」と言いたかったのですが、取材のためにはやっぱり同行したほうがいいだろうなぁと思いなおし、泣く泣く同行することにしました。マジメニシロッ!( -_-)ノビシ*)゚O゚)グハッ

 ヒーヒーハーハー言いつつ歩き続け、とうとう変更目的地の「大石(老ケ石)」に到着。「大石(老ケ石)」の解説については
Vol.8 大石(老ケ石)の話
を参照いただくとして、確かに大きな石であることは間違いありませんが、やっぱり土中に埋まっている箇所を含めた「全貌」をいちどは目にしてみたいところです。

 ひとしきり大石を眺め、やっと里山学校に戻ることに。船坂第十堰堤で待機していたグループと合流し、帰りは別ルートの通称「堰堤」のところで水流を強行突破して渡り、皆が無事に里山学校に帰還。カレーライスを食して今回のイベントが終了。
 私はカレーを食べた後は早々に引き上げ、明日の仕事に備えて完全運動不足身体を充分に休めさせていただきました(;^_^。んでも日頃ぐうたらしている私にとって、この日の体験はとても楽しかったです。毎日は無理ですが、年に1回であればまた ハイキングに参加したいと思います。
 なので来年も当イベントが開催されることを、そして船坂地域外の方が一人でも多く参加 されて、船坂の身近な自然を楽しんでもらえることを心から願っています(^_^)。

(編集長 中西学)

完璧な余談
このイベントの模様は船坂新聞7月号に掲載予定。ただ、予定の記事量は600文字+写真1枚。う~~ん。どうやったらこの記事を短く圧縮出来るのか。正直、途方に暮れている今日この頃です( ノД`)シクシク…。


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